TGSW2016

- PROGRAMS -

No. Session Title Session Organizer(s) Title Affiliation Session Details (Provisional)
1. 仏教・キリスト史より思想革新と社会連携を探る


吉水 千鶴子 ほか2名 教授 人文社会系 哲学思想専攻 / 海外教育研究ユニット招致プログラム 創始者の教義を守ることを重んじる宗教の伝統において新しい思想が起こるきっかけは、異文化との遭遇や多様な社会との関わりによることが多い。その目的が人々の幸福に資することにあるがゆえに、宗教は人々の支持なしには教義の伝承も発展もできないからである。仏教はインド古来の階級格差社会と格闘する過程で、自己の悟りの追求のみならず、すべての人々の救済を理想とする大乗仏教へとダイナミックな転換を果たし、日本を含む東アジアに伝播した。一方、キリスト教は布教によりヨーロッパからアジア、アメリカ大陸へ進出する過程で、それぞれの社会に適合し、変貌を遂げてきた。それらは生きるための指針となる哲学や倫理を人々に提供し、それゆえ2000年以上も地域を超えて様々な国々で支持されてきたのである。 本セッションは、世界宗教となったそれぞれの歴史の中から文献の精査にもとづいて思想革新の事例を再現し、人が他者や社会と関わりながらどのように新しい考えを生み出していくのか、という普遍的人文学的問いを考察することを目的とする。海外教育研究ユニット招致プログラムで本学教授もつとめるハンブルク大学のツィンマーマン博士(仏教学)を中心とし、各分野をリードする国際的研究者と筑波大学院生を含む若手研究者とのコラボレーションで行う。
2. 社会イノベーションのための大学/人文社会科学のイノベーションとは何か




辻中豊 教授,ICR機構長 人文社会系/ICR機構 この国際シンポは以下の問題に、人文社会科学研究者と公益セクター関係者とともに取り組む。地球的課題に取り組む市民社会や非営利団体の公益活動にいかに活性化するか、がテーマとなるが、それはまさに大学が直面している問題と同様である。 地球的課題や社会問題が噴出するのに対して、市場の失敗、政府の失敗、そして非営利セクター=市民社会の失敗(脆弱さ)ゆえに、システムとして十分な対策が取れない中で、政治体制を越えて社会的なイノベーション(social innovation)が必要とされている。そこには、例えば社会的投資(social investment)のように、社会公共目的への営利資本の投資(そして政府による事業コストとの差額に基づく利益配分)といった、これまでの各セクターの機能を超える(クロスする)価値と資本の移動を起こそうとする試みも含まれる。 ただ、そのためには公共の価値評価や政策へのインパクト評価(impact measurement社会変革度の測定)という困難な問題があり、人文・社会科学研究者や大学の貢献が喫緊の課題としてある。
3. 未来へ/とのコラボレーション:人間・環境・テクノロジーをめぐる学際研究の創成に向けて


内山田康 教授 人文社会系(歴史・人類学専攻) 本セッションは未来に関わる学際研究の試みである。人類の未来がどうなるのかはすべての研究者にとって最大の懸念であり、これまで各分野において未来がいかなるものになるか予想し、よりよい未来を目指して自然や社会と向かい合ってきた。近年の複雑な帰結をもたらす人為災害、長期的な環境変動、情報化の高まりなどの大きな変化は、未来に向けた対話と協働によるイノベーションの必要性を示している。こうしたことを背景に、本セッションは自然・社会科学・工学の、未来に向けた相互的な協働のあり方を探究する。
4. WBGパワー半導体デバイスの配電装置への適用(第5回筑波大学パワーエレクトロニクス未来技術研究会とのジョイントセッション)


岩室憲幸 教授 数理物質系 物理工学域 SiCパワーデバイスのアプリケーションとして、特に高電圧を必要とする配電装置に注目し、その適用可能性と課題を中心に議論する。
5. 特許と科学の国際ワークショップ2016


後藤博正 准教授 数理物質系 物質工学域 IWP2016は物理、化学、医科学、生物学および農学における特許と科学の国際ワークショップです。ここでは学際的な研究発表を口頭あよびポスター発表で行います。優れた発表は閉会式で表彰します。(IWPはヨーロッパ特許庁からDr. Kiebooms氏を招聘し2011年より行っています。学内外、政府研究機関などから例年100件近くの参加があり、年々大規模になっております。今回学内セッションとしてIWPを申請します)
6. 宇宙の進化と物質の起源



江角晋一 准教授 数理物質融合科学センター 宇宙の歴史に関する様々な自然科学分野に渡る謎を解き明かすために、筑波大学 数理物質融合科学センターの宇宙史国際研究拠点の3研究部門(南極天文部門、素粒子構造部門、クォーク・核物質部門)では、宇宙物理学、素粒子物理学、原子核物理学を融合し、実験的・理論的な手段・方法により協調し、宇宙史を統一的に理解するために共同研究を行っている。特に、本年度のTGSWのセッションでは、人類の知識が未だおよんでいない暗黒物質・暗黒エネルギー・暗黒銀河等の探索と、物質創成・相転移・構造発生とそれらの揺らぎ・進化・発展に関して、これまでの研究成果を互いに報告し、今後の研究計画を互いに検討し、分野を超えた議論をする事を目的とした合同ワークショップを開催する。本セッションは、3研究部門の研究分野における主要な外部研究協力者による招待講演と、3研究部門内の研究者によるこれまでの研究成果報告及び今後の研究計画に関する講演を組み合わせた構成とする計画である。
7. グリーンイノベーション


守友 浩 教授 数理物質融合科学センター 数理物質融合科学センターの環境エネルギー材料拠点は、環境エネルギー材料分野の産学-国際連携研究拠点を形成することを使命の一つとしている。クリスマット研究所、台湾放射光施設、スタンフォード大学の研究者をTGSW2016に招待しシンポジウムでの講演を行ってもらとともに、国際連携を強化する。さらに、筑波大学側の教員と具体的な国際共同研究の打ち合わせを行うとともに、2016年度の日本学術振興会の国際拠点形成事業の申請を目指す。他方、つくば地区の民間企業の研究者とNIMSの研究者をTGSW2016に招待しシンポジウムでの講演を行ってもらとともに、産学連携を強化する。
8. 都市のイノベーション:健康とモビリティ


藤井さやか 准教授 システム情報系 私たちの住む都市は、高齢化社会、社会資本の老朽化、地球温暖化、東日本大震災などの問題に直面している。この解決のため、都市のイノベーションへの期待が高まっている。本セッションでは、安全・安心のまちづくりに向けたトヨタ自動車・国土交通省建築研究所と社会工学専攻との産官学連携企画である。都市のあり方を大きく変貌させるイノベーションをテーマに、スマートシティにおけるモビリティ・ウォーカビリティ・セキュリティ・ヘルスケアについて国内外から第一線の研究者を招いて包括的に議論を行うとともに、学生セッションを通じて国際化を推進する。
9. DESIGN THE FUTURE


山本亨輔 助教 システム情報系 トラディショナルな工学分野,たとえば,機械・航空宇宙・土木・エネルギー・その他の工学分野を総合化することは,新しい世界に可能性を開く.特に,土木工学者は,幅広い工学分野を総合化するにあたり重要な役割を持っている.本セッションでは,土木とその他の分野の融合による成果を紹介する.
10. エコロジーからエコ戦略へ:途上国における持続可能な発展の道筋とは


内海 真生 准教授 生命環境系 本セッションは、Zaini Ujang氏(マレーシア・エネルギー・環境技術・水省事務次官、前マレーシア工科大学学長)を迎え、環境・社会等多様な側面から見た持続性のあり方について講演・討論を行う。同国を代表する水環境工学の専門家であるZaini氏による講演では、これまでの環境問題への場当たり的対応を脱却して環境と経済のwin-win関係を通じた持続的発展に向けた環境設計のあり方を提示し、参加者と議論を展開する。
11. 海外型インターンシップを通じた食料・生物資源分野の国際人材育成教育(Ag-ESD)






戒能洋一 教授 農林技術センター 海外で活躍できる素養・能力を有する人材の輩出は,現在の大学教育に求められている一方で,海外をフィールドとした企業や団体の活動に触発される機会を有する,海外型インターンシッププログラムの国内教育プログラムの整備は十分ではない.特に,食料・生物資源分野は,現場やフィールドと密接な関係があり,その場所での体験や経験が教育上大きなインパクトを学生に与える.そこで,グローバルな事業を展開する企業や団体,国内外の大学,国研などを通じて,世界で活躍できる人材輩出に求められる教育プログラムについて議論し,今後の展開について提言を行う.特に,日本の食料生産技術への適応性が高く,今後密接な関連が予想される東南アジアを中心とした食料,環境,生物資源,食料産業分野において,グローバルな海外展開や現地でのインターンシップを行っている企業や大学,研究所から,教育プログラムの現状とその効果について報告を行う.さらに,今後産官学で活躍できる学生を育成するための新たな教育プログラムについて,国研等の有識者の意見を踏まえ議論し,新たなグローバルイノベーションを構築できる人材の育成へとつなげる.
12. 行動・社会科学からトランスレーショナル人間科学への開展


茂呂 雄二 教授 人間系 筑波大学人間系では、「共生」をキーワードに、教育学、心理学、障害科学領域での基礎研究の成果を、様々な教育・支援の現場での方法論的、政策的提言に繋げることを目指した「共生人間科学」を創成、推進している。このような、行動科学・社会科学を基盤にした橋渡し型=トランスレーショナル研究は、近年、国内・外において発展しつつあるものの、その形態は多種多様である。本セッションでは、社会心理学、比較認知科学、社会・行動神経科学などの立場から、トランスレーショナル研究を進めている演者による最新の成果報告を通して、「共生人間科学」の進むべき⽅方向性を議論する。
13. 世界に展開する芸術学の未来 -産官学を結ぶ芸術研究-


守屋正彦 教授 芸術系 40年の歴史の中で筑波大学の芸術および関連する教育組織から数多くの芸術学博士,博士(芸術学),博士(デザイン学),博士(感性科学),博士(世界遺産学)が輩出している.芸術はこれだけ多様な研究領域を抱える世界でも希有な組織である.しかも,海外の部局間交流協定校も15校を超えている.このセッションでは,世界に展開する芸術の研究者に対して,研究発表を国際公募し,芸術組織において発表資格審査を行った上でtgswの場において国際芸術研究オーガナイズドセッションを行おうというものである. 審査組織には博士後期課程芸術専攻芸術学研究編集委員会の助力を得ながら国外にも審査員を求め,広く産官学の連携に関係する研究を募集・審査する. 基調講演部分には,Ben Hamilton-Baillie氏を招聘し,また,セッションは口頭発表とパネル展示発表の2カテゴリーを計画する.パネル展示発表は,美術研究,デザインプロジェクト研究などを想定し,会場2階の通路にイーゼルを活用して展示する.展示期間は1日ないしは2日とし,来場者に積極的に観覧して頂く.
14. グローバルエイジングへの国境なき挑戦2016


田宮菜奈子 教授 医学医療系 2012年から、医学と人社のジョイントでセミナー”Borderless Challenges of Global Aging: Role of Young Power”を実施してきた。セミナーでは、学生が母国における高齢化の状況や課題を学び、学際的及び比較の視点から、高齢化社会における若者の役割を検討してきた。今年度は、エンドオブライフに焦点をあて、セミナーで学んだ成果をTGSW 2016で発表する。
15. 第4回グローバルエイジング国際会議


田宮菜奈子 教授 医学医療系 2050年には、途上国に世界15億人の高齢者のうちの8割が生活することを、UNFPAは発表した(2012)。高齢化は、世界中の国々が緊急に対応すべき地球規模課題である。しかし、各国のエイジングに関わる課題は、まだ明らかにされていない。そこで、The 3rd International Conference on Global Agingでは、医療・介護、文化、家族のあり方、宗教、多様な社会の視点からの研究成果やアイデアを共有し、政策の方向性を考察することを目的とする。
16. 海外協定校の教授に研究指導を受ける学際型ワークショップ


岡田佳詠 准教授 医学医療系 学際型ワークショップでは、大学院生・若手研究者が自身の研究計画や研究成果を発表し、協定校から招聘する教授・本学教授より公開の席で研究指導を受ける。
17. 学生発表会(医学・生物分野)




新開泰弘 准教授 医学医療系 研究活動の発展と様々な研究者との交流を目的として毎年開催している学生発表会である。医学・ライフサイエンス分野で学んでいる筑波大学および海外の連携大学の大学院生が2日間にわたり口頭発表およびポスター発表を行う。本セッションは、医学医療系、生命システム医学専攻、疾患制御医学専攻、ヒューマンバイオロジー学位プログラム、感性認知脳科学専攻の共催により運営する。
18. 東南アジア協定校とのバイオテクノロジーと医科学分野での共同イニシアティブ


①ホー・キョン(代表者)
②久武幸司
①助教
②教授
医学医療系 大学のグローバル化に伴い、本学で学ぶ東南アジア諸国からの留学生の数は飛躍的に増加している。このセッションでは、ベトナムの協定校から教員を招聘し、最新の研究内容について報告・議論を行うと共に、本学との将来的な共同研究の可能性を模索する。セッションの後に、少人数による議論を行い、共通の研究テーマをもつ参加者間での具体的な共同研究の計画を練る。
19. 科学英語ワークショップ


メイヤーズ トーマス 助教 医学学系棟474 医学英語コミュニケーションズセンター (医学医療系) 英語を書き、話す能力は共に現代の科学者に求められる不可欠なスキルである。科学者には国際学術誌へ論文掲載し国際学会で発表する重圧が増している。医学医療系MECC主催のこのワークショップでは、若い研究者向けに的確なアドバイスを通して 自らの科学英語の改善点を捉え、実践的な能力を身に付ける機会を提供したい。
20. 粒子線治療の展望


榮 武二 教授 附属病院 陽子線医学利用研究センター 世界各国で陽子線、炭素線、中性子線などを使う粒子線治療施設の建設計画が建てられている。筑波大学では、長年に渡り、陽子線治療および中性子捕捉療法の研究が続けられている。粒子線治療に関して国内の施設の実績は認められるようになっており、国内のあるいは国際的な協力が重要視されつつある。このセッションでは、新しい粒子線治療施設の開発目標をはっきりさせるため、その展望について議論する。
21. デジタル時代におけるメディア使用と異文化コミュニケーションに関する国際会議


 
叶 少瑜 助教 図書館情報メディア系 他の地域・国々との異文化コミュニケーションを促進する上で,効果的なプラットフォームと戦略を識別することがますます重要になっている。通信技術の進歩は多くの利便性を生み出したが,異文化コミュニケーションにあたって,言語や文化の壁に加えて,個人的要因がいかに影響するかについていまだに完全に理解されていない。本セッションではこれらを議論する為に,メディア・コミュニケーション学や,社会心理学,異文化心理学などの関連分野の研究者を招へいし,彼らの研究成果と優れた経験を共有するとともに,国際的な議論の場を提供することを目的とする。
22. 「こころ」を⽣み出す脳のメカニズムの理解に向けて


小川園子 教授 人間総合科学研究科 感性認知脳科学専攻 ヒトの「こころ」がどのような脳の働きで⽣み出されるのかを理解するためには、⼼理学や精神医学だけではなく、⽣命科学や情報科学など、多くの学問分野を横断した専⾨知識・実験技術が必須である。その ⼀⽅、これらの専⾨知識・実験技術を既存の教育体系で学ぶことは難しく、新たな教育プログラム(ニューロサイエンス教育プログラム)を構築する必要性が認識されている。本セッションでは、⼼理学や精神医学など の既存の学問分野の枠を超えて、ヒトや動物の認知・⾏動を制御する脳のメカニズムを研究する5名の演者が最新の知⾒を発表する。
23. アジア太平洋地域における自然と文化の関係に関する人材育成ワークショップ記念シンポジウム(第1回農業景観)



 
吉田正人 教授 人間総合科学研究科世界遺産専攻 本シンポジウムは、世界遺産専攻と自然保護寄附講座とが共同で実施する、自然と文化の関係に関する人材育成ワークショップの初年度の開会にあたり、世界遺産に関係する団体からのゲストスピーカーを招き、自然と文化の関係に関する概念や実践例を筑波大学をはじめとする研究者やグローバルサイエンスウィークの参加者に紹介するものである。シンポジウムの内容は、午前中の国際団体からの基調講演、国内関係省庁からの現場における実践例などに続いて、午後にはパネルディスカッションを開催し、将来の発展と課題について議論する予定である。
24. 国際バイオアントレプレナーシップトレーニング



大庭良介 准教授 グローバルイノベーション学位プログラム/ ヒューマンバイオロジー学位プログラム/ 筑波大学台湾オフィス 国際的な視野をもったバイオアントレプレナーシップのトレーニングは産官学の連携とイノベーション創出の鍵となる。本セッションでは、ヒューマンバイオロジー学位プログラム、グローバルイノベーション学位プログラムが、筑波大学の各国海外オフィス(ボルドー、台湾、アーバイン、サンパウロ)と共同で、バイオアントレプレナーシップを養成する。各国講師陣による世界中のバイオアントレプレナー事情を学ぶとともに、学生によるバイオベンチャー起業案のプレゼンコンペを実施する。オプションツアーとしてつくば市のバイオ企業を訪問する。
25. ヒューマンバイオロジー基礎研究の応用への新展開


奥脇 暢 准教授 ヒューマンバイオロジー学位プログラム 多くの先進国において人口構成の超高齢化が進み、社会的、経済的、政治的に高齢化問題の解決が迫られている。ヒトの健康を維持することが、1つの問題解決なることは明らかである。ヒトの健康を維持することを目標として進められているヒト生物学の基礎研究は、生命活動の原理原則を明らかにすること、病態の原因を究明し、治療法を開発することを目的として進められてきた。本シンポジウムでは、アカデミアの基礎研究者、産業界の研究者、国立研究機関の研究者にご講演をいただき、ヒト生物学に関する基礎研究を応用へつなげる道筋を議論する。
26. システムバイオロジーカフェ


奥脇 暢 准教授 ヒューマンバイオロジー学位プログラム カリフォルニア大学Irvine校のThe Center for Complex Biological Systems (CCBS)は筑波大学ヒューマンバイオロジー学位プログラム(HBP)の重要なパートナーで、HBPでは、共同研究、教育連携を目指して交流を続けてきた。本セッションでは、CCBSの研究者による最新の技術、研究成果を紹介し、筑波大学との共同研究を促進する。
27. 第3回ライフイノベーション学位プログラムシンポジウム-筑波研究学園都市の叡智を活用したライフイノベーションの創出へ向けて-


早田匡芳 准教授 グローバル教育院ライフイノベーション学位プログラム 筑波研究学園都市の国立研究機関とグローバル企業と協働した大学院プログラムであるライフイノベーション学位プログラム(博士前期課程/博士後期課程)が2015年に発足した。本プログラムの目的は、深い専門性を備えつつ分野横断的な視野を持つグローバル人材の育成である。本プログラムは、病態機構、創薬開発、食料革新、環境制御の4つの異なる領域から構成されるが、本シンポジウムにおいて、異なる分野のトップ研究者が一堂に介し、研究成果や産学官連携の実績を発表し、ライフイノベーション創出へ向けた今後の産官学連携について議論する。
28. 産学連携による小気候研究と局地風政策への応用


日下博幸 准教授 生命環境系 (計算科学研究センター) 風力発電予測及び地域の温暖化予測による将来の地域のエネルギー政策について、研究発表とその成果の政策への利用について議論する。
29. 海洋酸性化と生物多様性損失:マリンステーションによる地域規模・グローバル規模のアプローチ

13:00-16:20
稲葉一男 教授 下田臨海実験センター 海洋酸性化と生物多様性損失という地球規模の環境変化に対して、どのようなアプローチで対処するのが不可欠なのか?本セッションでは、基礎海洋生物学的な観点から進める最近の研究動向と日本および世界のマリンステーション機構の貢献に焦点を当てる。式根島で最近発見されたCO2シープを研究基地として進める国際共同研究や、遺伝子情報も含めた沿岸生物多様性を網羅的かつグローバルに把握する手法を中心に紹介したい。
30. チュニジア-日本シンポジウム:イノベーティブ社会構築に向けたマネジメント戦略



松原康介 准教授 北アフリカ研究センター 本セッションでは、過去13回にわたって開催した「チュニジア-日本 文化・科学・技術学術会議(TJASSST)」を、「イノベーティブ社会構築に向けたマネジメント戦略」をテーマとして開催するものである。イノベーション創出のためのマネジメント戦略の研究は、わが国と中東・北アフリカ・地中海諸国における共通の課題であり、同諸国の政治的安定と持続的経済発展を実現するために必要不可欠である。またイノベーティブ社会の構築は、研究分野の垣根を超えて取り組まなければならない普遍的課題である。本セッションでは、①地中海圏の都市マネジメント研究、②中東・北アフリカの社会経済開発と社会マネジメント研究、及び③乾燥地生物・水資源シーズ開発研究3つの分野から、このテーマについて論じる。なお、本セッションは、JSPS二国間交流事業(チュニジアとのセミナー)、JST・JICA地球規模課題対応国際科学技術協力事業(SATREPS)事業等の支援も得て行う予定である。本セッションは、「アラブの春」をもたらしうるチュニジアとモロッコとの国際共同研究を基に、イノベーションを生み出す人材の育成に貢献するものである。
31. 本部企画:産官学連携とイノベーション





内田史彦 教授 国際産学連携本部 総合科学技術イノベーション会議の原山優子議員ならびに米国技術移転マネージメント協会のDavid Winwood会長が、日米における産官学連携とイノベーションへの取組について基調講演をする。午後のセッションではCYBERDYNE、 ファイザー、アイントホーヘン工科大学が、産官学連携によるイノベーション創出のあり方を議論する。また、ICT国家・エストニア共和国、先進交通都市・ストラスブール、インダストリアルインターネット・GEならびに筑波大学より次世代の社会システム・産業を切り拓くオープンイノベーションについて講演をする。
32. 産官学連携コンテンツビジネスがひらくいばらきと世界の未来


森尾貴広 教授 国際室 漫画、映像、音楽、ゲームなどのコンテンツビジネスは、グローバルな競争力を持つ日本の産業としてのみならず、地方経済の活性化に貢献するものとして期待され、活用事例も多く存在する。茨城県においても、地元コンテンツビジネスの振興を目的に「いばらきコンテンツ産業創造プロジェクト」が進められており、筑波大学関係者を含むクリエイターの育成支援が行われている。 本セッションでは、「いばらきコンテンツ産業創造プロジェクト」並びに入居クリエイターのグッドプラクティスを紹介すると共に、クリエイター、コンテンツビジネス従事者を産み出す環境としての大学の役割、また大学のグローバル広報のツールとしての地元コンテンツビジネスの可能性について議論する。
33. 筑波大学 海外同窓生ネットワーク年次総会2016


 
専門員 木村 剛 国際室 本セッションは、第2回目となる海外同窓生ネットワーク年次総会であり、世界12の国と地域から同窓生代表、および在校生留学生会代表を招待して開催される。各同窓生地域代表は、それぞれの地域での同窓生活動に関して、留学生会代表はそれぞれの地域グループのネットワーキング活動に関して報告し、議論を行う。大学からは、地域・拠点責任者らが参加する。
34. AEARU 若手研究者国際会議 2016



Administrative Assistant 壁谷千穂 国際室 AEARU若手研究者の国際会議を行う。テーマは、イノベーション・ベンチャー(起業)を、人文社会学、理工学、医学、衛生保健学、情報学、など多様なアプローチで発表を行う。(但し、テーマの内容が変更する場合もある)
35. Research Fund 2.0
– 新時代の多様な研究費事情 –





牧野 美咲 学生 筑波大学大学院 数理物質科学研究科 化学専攻 日本にいる全ての若手研究者に、世界で戦える研究費を。日本の科学研究費助成制度は、採択率が全応募の30%未満と低く、研究費の多い大学に更に多くの研究費が配分され、研究費の大学間格差が指摘されている。この現状において最もしわ寄せが来るのは、地方大学に勤める若手研究者である。一方、社会に目を向ければ、起業家は国の助成金だけではなく、クラウドファンディングなどで一般の人々からもお金を集めている。さらに海外に目を向ければ、研究者は寄附という形で研究費を募っている。起業家も海外の研究者も、国からの援助だけに頼っていないのだ。つまり、日本における研究費問題は、 研究者への“起業家教育不足”が招いているのではないだろうか。ここでいう起業家教育とは、「経済感覚を養う」ということである。所属する大学に関係なく、良い研究をしている若手研究者が潤沢な研究費を自らの手で獲得し、世界で戦うことを実現するためにできることはなにか?本セッションでは、研究者向けの寄附およびクラウドファンディングの専門家を招き、若手研究者を対象に、すぐにでも行動に移せる研究費獲得方法を伝授する。
36. 学生発表会(物質・材料研究機構連係大学院,学際物質科学研究センター



迫田和彰 教授 物質・材料工学専攻(物質・材料研究機構) 物質科学はたいへん広範な学問領域を形成して,今日の産業化社会の基盤となっています。このセッションでは,学際物質科学研究センター(TIMS)と物質・材料研究機構(NIMS)連係大学院に所属する大学院生が,機能性分子,半導体,セラミックス,金属,磁性材料,超伝導体,生体材料等の物質・材料に関する最先端の研究成果をポスター発表します。
37. The Institute for Technologic Research (IRT in French): 新しいイノベーション・ツール

TBA ボルドー大学 フランス政府は研究開発、イノベーション、官民共同のための新しい機関であるITRを設立。これらの機関はビジネスと研究をつなぐことを期待されている。
38. IHU Liryc: イノベーションの速度

TBA ボルドー大学 多岐の専門分野にわたる専門知識や独自の技術により、Lirycは診断機器、医療用機器、将来性のある治療法を開発している。世界中の産学研究チームの共同研究により、Lirycの研究者は、心臓電気生理学の治療法を改善するため、日夜研究に従事している。Lirycは不整脈と心収縮の同期不全の研究を通して得られた知見を臨床の場に応用しようとしている。また、技術的・科学的インフラを十分に活用し、更に、概念の妥当性確認を行うとともに、既存の技術の活用を通して、臨床医の要請に応えるべく努力している。Lirycの技術的方針は、実験的研究の一環として行われる全ての開発が、臨床研究や患者のケア、将来的に期待される新治療プログラムに直接移転されるEquipex MUSIC(ハイブリッドX線やMRI検査室)のような、研究から臨床領域へ、研究結果の迅速な移転を可能にすることを目的としている。
39. Bordeaux Cafe

14:00-17:00
TBA ボルドー大学
40. 研究環境や雇用状況の改善に向けて:若手研究者の声


二村保徳 助教 システム情報系 第5期科学技術基本計画で「40歳未満の大学教員を1割増加し、将来的には3割以上にする」という具体的な数値目標が掲げられるなど、若手研究者の活躍に対する社会の期待は高い。だが、ポスドク問題に象徴されるように、若手研究者の研究環境や雇用状況は不安定で、博士課程後期への進学をためらう若者も少なくないと言われる。この現状認識を共有する若手研究者が国境や機関を越えて集まり、問題を精査し、改善策を模索し、世界に対してメッセージを発するとともに、科学技術政策の有力関係者、関係機関に対して提言を行う場としたい。
41. 第5回グローバルイノベーション学位プログラム国際会議: 学生教育評価システムに関するワークショップ

大庭良介 准教授 グローバルイノベーション学位プログラム/ 医学医療系 / 筑波大学台湾オフィス 筑波大学、国立台湾大学、ボルドー大学の3大学は、共同で運営するグローバルイノベーション学位プログラム(GIP-TRIAD)の開設に向け、平成26年度以来国際会議を実施し、準備を進めてきた。TGSW2016終了後の9月20日(火)、今年度の会議を行うが、それに先立ち、筑波キャンパスの施設見学会及び学生教育評価システムに関するワークショップを開催する。 GIP-TRIADでは、修士課程修了要件の1つとして、GLidD(Growth & Learning identification powered by Instructional Design)による達成度評価の結果が、所定の基準に達することを要求する。GLidDはWebベースの学修成果評価ツールであり、先行するヒューマンバイオロジー学位プログラム及びフロンティア医科学専攻で導入されているが、GIP-TRIADでもカスタマイズし導入することによって、国際共同学位プログラムの学位の質保証を目指す。本ワークショップは、GLidDの開発者からの説明の後、実際にGIP-TRIAD担当教員がシステムの体験を行い、意見交換することを通じて、開発者及びユーザー相互の理解を深めるものである。